えにしテック15周年記念カンファレンス 参加記録
2024-06-29 に開催されたえにしテック15周年記念カンファレンスに参加してきたので、前後の体験も含めた参加記録を記しておきます。
えにしテックは技術コミュニティの縁からスタートしました。 その原点に立ち返り、札幌でカンファレンスを開催いたします。 えにしテック15周年記念カンファレンス | Peatix
えにしテック15周年記念カンファレンスの終了後、別会場にてアフターパーティーをご用意いたしました。 えにしテック15周年記念カンファレンス アフターパーティー | Peatix
出発前に「今回のイベントのハッシュタグがあるとうれしいです!」と snoozer05 darashi kakutani と話して「じゃあ #enishitech でいきましょう」となった。ハッシュタグがあってよかったとぼくは思っている。
[https://twitter.com/juneboku/status/1806213820534358422 @juneboku]: ありがとうございます〜! #enishitech で、やっていきます🙌
これって、ぼくがRuby札幌の勉強会に行くようになって勝手に Ustream の配信を始めたり、RubyKaigi の運営に関わるようになって Foursquare の Venue をつくったりアンチボッチ企画をやったりと、自分たちなりに Nice な関わりを考えては形にしていく、という Way そのものって感じなんだよな。ぼくらはそうやって場に関わってきた。これからもそうしていきたい。
- igaiga555 とのオンラインのランチ会があって、自然と「札幌ではよろしくね〜」という話になった
- えにしテック15周年記念カンファレンスの予習として、札幌の復習をはじめてしまう
- igaiga555 darashi coe401_ maimux2x cafedomancer たちと海鮮をやって楽しかった
- miwa719 m_seki を締めパフェにお連れできたのもよかった、那須で受けた恩を札幌で少し返せたかも
- (前日といっても日付が変わる頃に) 狸小路で kakutani らと合流してごはん、三重県津市の夜を思い出したり
- 一番手、高橋征義 takahashim さん
- 「ぼくが高橋さんを認知したころは所属が株式会社ツインスパークだったよな、今でもキャッシュが残っている感じする…」と思ったりした
- 事前に札幌Ruby会議01のことを復習していた影響もある
- ぼくはフィードリーダなので、もちろん 札幌に引っ越しました|takahashim も読んでおり、道民に戻られたことは把握していた
- えにしテックの話をほとんどしないの、よすぎたな…
- DHH ウォッチャーとしての高橋さんの姿を見た
- 2009 年の話
- Ruby 1.9 の話、なつかしいね
- Rails と Merb の統合、なつかしいね
- Yehuda Katz (wycats) さん
- Merb、Bundler、Cargo などをつくった人
- イベント終了後に高橋さんとお話できる時間があって、ソフトウェアとコミュニティ (ペパボでの研修) @ 2024-06-14 にて「Linux と Git をつくった人は同じなんですよ」という話をしたらよろこばれた、という体験を共有できてよかった
- こういう、ソフトウェアの作者に着目した語りはもっとあってもいいな、と思っている
- Rails 8
- The One Person Framework
- なるほど〜〜〜となった観点
- 2005 年の末頃に masuidrive さんが「Rails なら 10 分でブログアプリをつくれるぜ」という動画を公開していて、それを見て、当時は学生だった自分も「これから自分のアイディアを自分で形にできるじゃん」と興奮したのだった
- 出会ったときには The One Person Framework として受け止めていたのに、20 年近くを経て、なんか「お仕事で大規模なウェブアプリケーションをつくるときの道具」みたいに印象が変化していたんだなあ
- 概念圧縮、Conceptual Compression
- 「本質的な難しさ」と「偶有的な難しさ」
- 「ふたつの複雑性」の話は、札幌Ruby会議03での snoozer05 さんのトークの中にあったんだっけ
- 資料を見つけられなかった
- RegionalRubyKaigi レポート (17) 札幌 Ruby 会議 03 にそれっぽい記述は見つけた
- この資料にも「偶有的複雑性」って話があった
- sugamasao さんが話していた中に、似たようなテイストの話があったような?
- 認知負荷の種類と対策と組織文化について - すがブロ
- 認知負荷の「課題内在性負荷」「課題外在性負荷」という分類だったわ
- kawasima さんが書いているやつもあった
- 「ふたつの複雑性」の話は、札幌Ruby会議03での snoozer05 さんのトークの中にあったんだっけ
- DHH のおもしろムーヴを嬉々として語る高橋さんがよすぎた
- ソフトウェアと自由
- 自由なソフトウェア、Free Software
- FLOSS (Free/Libre and Open Source Software)
- 「オープンソース」という造語が提案されたのが 1998-02-05 とのこと、意外と最近だなあ
- なんとなく「ずっとそこに存在したもの」として受け止めがちだけど、同じ時代を生きた先人たちが切り拓いてくれた大事の上に自分は立っている
- 「消極的自由」と「積極的自由」
- エシカルソース
- DHH vs. Apple
- 自由の闘いのために TextMate を捨てるのよすぎる…
- 「DHHは強い奴と戦わせると輝きが違う」
- 爆笑した
- 「ぼくが高橋さんを認知したころは所属が株式会社ツインスパークだったよな、今でもキャッシュが残っている感じする…」と思ったりした
えにしテック、あるいは人間関係のエクササイズ / #enishitech-15th-anniv - Speaker Deck
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- 冒頭でハッピー・バースデイと言っていただいて、本当にうれしかったです🥳
- 2024-06-29 に向けて june29 の残党を狩っていく (済!) のことも気にかけてくれていた
- Agile Sapporo: Learn from experience and continue to repair wholeness - Speaker Deck
- 『Tidy First?』
- ふるさと、コミュニティ
- 恵庭なう
- 前半でいきなり恵庭なうの話が出てきて笑ってしまう
- 意味の希薄化、Semantic Diffusion
- 札幌Ruby会議01
- わたしとRuby札幌 - 角谷HTML化計画(2008-10-26)
- 札幌Ruby会議01のこと - 思っているよりもずっとずっと人生は短い。
- 今こうして当時の記録を読み漁っていると、びっくりするね…
- 札幌Ruby会議02や札幌Ruby会議03で、ぼくは Lightning Talks の枠をもらっているし、そればかりでなく移動や宿泊の面倒も見てもらっていたのにさ
- 当時はこれらのイベントの大切さをぜんぜんわかっていなかったな、ただただ「楽しい〜〜」と無邪気な気持ちで参加していたんだと思う (それは悪いことじゃない)
- 自分は、はちゃめちゃに守られている存在だったのだろう、と 10 年以上を経て気付く😭
- 今もずいぶんと面倒を見てもらっているか
- ぷっちん日記(2007-06-11)
- ぼくが知らんころの nay3 さんの日記だ〜
- ふるさと
- Kent Beck さんは「お前らの居場所をつくる!」と言っている、と解釈してもいいかもしれない
- それを XP (Extreme Programming) でやってやる、ってことか
- えにし☆テック
- いや、そうはならんやろ
- “You can’t build the right product if you can’t build the product right.” ── Ron Jefferies
- まともにプロダクトをつくれなければ、まともなプロダクトはつくれない
- “Software design is an exercise in human relationships.”
- ソフトウェア設計は人間関係のエクササイズである。
- 冒頭でハッピー・バースデイと言っていただいて、本当にうれしかったです🥳
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このトークの 12 時間前くらいに kakutani さんと話していて
- 「Cosense のプロジェクトをこねこねしていると、知識がネットワーク化していくから楽しい!」
- 「でも発表資料は、そのネットワークを一本道に変換しなきゃいけないからたいへん」
- …ってな旨のことを聞いていたのね
- だからか、ぼくは各要素にネットワーク的なつながりを見出した状態で聴くことができておもしろかったな
- 三番手、大場寧子 nay3 さん
- 万葉とえにしテック
- おしながき
- 組織づくり
- 文化づくり
- 経営統合のこと
- 代替わりのこと
- 自分自身の変化
- 今感じていること
- (資料がよくまとまっているので、ここに書くぼくのメモは少なめ)
- ソフトウェアのアーキテクチャを話すようなノリで組織のことを話されていておもしろかった
- 自らを「構造厨」と表現されていた
- 対象がなんであれ「現状」と「理想」を精緻に捉えておけると、踏み出す一歩を間違えにくいよなあ
- 現状の観察が不十分であったり、描く理想がブレていたりすると、よくわからんことをやっちゃう
- 人間関係に悩んでいる人、nay3 さんの事例を知ったら勇気をもらえるんじゃないか
- 人付き合いの得手・不得手を「先天的なもの」に委ねずに「後天的なもの」としての知識・スキルで乗り越えていく物語
- アサーション・トレーニングを受けたんですねえ、めちゃいいな
- トーク中にちょいちょい挟まれる kuko tatsuosakurai のエピソードには迫力を感じた
- わかった、ぼくは nay3 さんが発するメッセージが好きなんだな
- いつの日か霧が晴れて - blog.nay3.net の背景をより知れた気持ちになった
- ぷっちん日記 - tDiary はぜんぜん知らなかったのでさかのぼって読んでいこう
- 万葉|note も引き続き読んでいく
「組織のパラダイムは、トップに立つもののパラダイムをこえられない」との話もあって、これには少なからずヒヤッとする感覚も覚えました。ぼくが組織やチームを任されるとしたら、ぼくの限界がそこの人たちの天井にもなってしまうのだ、と。 書籍「ティール組織」を読んで、自分の価値観を見つめ直してみた - #june29jp
- このトークでは省略されていた部分をアフターパーティで聞かせてもらえて大ラッキーだった
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- 存在はずっと知っていたけれど、ライヴ・パフォーマンスをこの目で見るのは今回が初
- 今回の札幌の旅でおおいに楽しみにしていたことのひとつ
- めちゃくちゃよかった!!!
- hiranabe さんの思考世界のスピードに、われわれの生きる肉体世界の処理能力が追いついていない感じ
- ギャルギャルギャルッ…!って感じの回転数を感じた
- ONE PIECE の世界だったら「覇気」の使い手だろうなあ
- ぼくは「ひらなべさんの影響を受けた人たち、の影響を受けている世代」という自己認識
- 終盤で「最近は衰えを感じる」的なことを言っていたけど、全盛期はもっとすごかったの……?!
- snoozer05 さんがこれまでに翻訳に関わってきた書籍たちの表紙を並べて、の対談
- ぼくは、もっともっとえにしテックのみなさんのお話を聞いてみたいと思ったね
- もちろん hiranabe さんについてもますます興味をひかれた
- 存在はずっと知っていたけれど、ライヴ・パフォーマンスをこの目で見るのは今回が初
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トーク全体について
- 「そうなりますよね」と「そうはならんやろ」の交互浴で無限に整うような体験 (どういうこと?)
- トークの中で語られる「A をやったら B になった」はロジカルで「なるほど〜」となるのだけれど「なぜ A をやったのか?」みたいなところは、当たり前に語られるけれど話し手の「個」が炸裂している
- 話に迫力があるので「なるほど、わかった」と思いそうになるが、冷静に話し手の言動を見ると「いや、そうはならんやろ」ポイントがたくさんある
- 話し手は、それぞれになにか特定のトピックに対して強い執着?熱中?探求?深堀り?を見せている
- カメラを持って深海に潜っていって「こんな様子です」とぼくらに伝えてくれた感じ
- ぼくは「この深さまで潜ったことはないなあ」と圧倒されてしまう
- 札幌Ruby会議03 https://regional.rubykaigi.org/sapporo03/ を思い出していた
- 今回、会場にいたのは 60 名くらいかな? これくらいの人数でシングルトラックのトークを聴くと「みんなでいっしょに同じ話を聴いている」という体験になって、場に強いコンテキストの渦みたいなものが発生する
- こういう場のあとの懇親会って楽しいよね
- この渦の感じに札幌Ruby会議03の雰囲気を想起したのだと思う
- それはRuby札幌の勉強会を思い出すってことでもあったな、そういえばこういう感じだったのよ
- 今回、会場にいたのは 60 名くらいかな? これくらいの人数でシングルトラックのトークを聴くと「みんなでいっしょに同じ話を聴いている」という体験になって、場に強いコンテキストの渦みたいなものが発生する
- 各個人の中に「全体性」を期待するの、ぼくはあきらめたくないな〜って思ったッス
- 「ソフトウェアをつくる人 / つかう人」とか「書籍を翻訳する人 / 読む人」とか、油断すると境界線を引いて切り分けてしまうようなことに、意識的に抗っていきたい
- この場にお集まりのみなさんは、基本的には「変化」をポジティブなものとして捉えていそう、と思った
- それぞれのセッションに「変化」にまつわる話があった、とぼくは捉えている
- 語られていた変化はジェットコースターみたいな急進的なものというよりは「ゆっくり、じっくり」な性質でありそう
- 外からバーンと与えられる変化と、自分たちで一歩ずつ起こしていく変化と、別々のものか
- 「そうなりますよね」と「そうはならんやろ」の交互浴で無限に整うような体験 (どういうこと?)
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これは自分にしかわからない話だけど自分のために書いておきたい
- 小学校でのボランディア活動でぼくが接する児童の中には、みんなと同じペースで同じトピックについて学ぶタイプの「授業」のパッケージが合わない人がいる
- ぼくはそういった児童とごいっしょさせてもらう機会も多い
- 「授業にうまくなじめない」って、本人にとってはけっこう大きな問題意識になったりするし、保護者さんにとっても大きな悩みの種になるケースもある
- ただ、たまたま授業というスタイルが合わないだけで、学習する力が弱いわけではなく、静かな空間で自分のペースで学びを進める分にはなにも問題がなかったりする
- ぼくが見ている、そういう児童たちが放つ色彩ってのは、今回のイベントの話し手のみなさんが発する色彩と似ているように見えたな (感覚的な話)
- 雑に言うと「じっとしていられないタイプ」なんだけれど、もうちょっといい描写がありそう
- たまたま授業にはなじめない児童にも、他の安心できる居場所があればよくて、ちゃんと肯定されて、そうした居場所でのびのびと成長して、ぼくが尊敬するあの人たちみたいに、かっこいい姿を見せてくれるようになったらスーパーうれしいよな
- 北海道の友人たち、ひさしぶりに会えた人がたくさんいてうれしい
- ogijun さんがめちゃくちゃ楽しそうにしていて、強く印象に残っている
- yancya さんが北海道にきてくれたの、道産子の自分としては何気にとてもうれしかった
- 会場の壁に、いろんな人から届いたお祝いのメッセージが貼り出してあって、雰囲気がよかった
- ちょうど 1 年前に june29 から脱皮して juneboku になって、祝われすぎ問題を軽減できるかと思ったんだけど
- 2024-06-29 のイベントということで、本当にたくさんお祝いしていただけて泣けたわ
- これまでに関わりのあった人たちが居場所を与えてくれて、そのおかげでいろんなことに挑戦できているんだろうな
- そういう恩恵を 2008 年くらいからもらいまくっているのは頭ではわかっていたけれど、その重みをより深く理解できるようになった感触 (遅)
最近は小学校に関わっていて、とにかく「居場所がある」ってことがとても大事だと少しずつわかってきた きのう、ぼくは存在を祝福されている実感があって、なにか困った状況になっても、この人たちはきっと助けてくれるだろうなとも思った 人々の「居場所」を増やすようなことをやっていきたいね https://x.com/juneboku/status/1807254944891961509
- ぼくはなんとなくえにしテックの中の人々がフィーチャされる時間がもっとあると想像していたのだけれど、今回はそういう場ではなかったので、また別の機会にみなさんのお話を聞かせてもらいたいな〜と思っている
- 今回はえにしテックの親戚のみなさんがフィーチャされているって感じだったね
たしか 2012 〜 2016 年くらいの期間、えにしテックの周年を東京都内で勝手に祝う「製パン会」ってのを 5 年くらい連続で開催していたんだっけか。そのことで riaf が感謝状を受け取ったこともあった。
かつて非公式でえにしテックをお祝いしていた自分が、今年は公式の場でお祝いさせてもらうことができて、これはつまり「Official製パンdism」ってことじゃん!と思ってかなり興奮した。
- From juneboku
- From others
[https://twitter.com/snoozer05/status/1808277633358352516 @snoozer05]: @juneboku ぼくの生平鍋さん初体験はこれで、同じように強い身体性を感じて”喰らって”しまったのでした