サッカーでいうトラップ技術の、会話版

サッカーで、どこかからやってきたボールを自分の近くにうまいこと落とす基礎技術、それがトラップ

サッカーにおいてトラップ(Trap)とは飛んできたボールを身体の一部(手を除く)で受け止めて、自分の意思でコントロールして次の動きを行いやすい位置にボールを移動させること。ファーストタッチ、ファーストコントロールとも言う。ただ受け止めるのみのプレイはストッピングと呼んで区別する。浮き球に対するトラップでは足や腿、脛などに加え、腹や胸、頭等も頻繁に使われる。トラップを上手く行うことでパスやシュート、ドリブルといった次のプレーに素早く移れ、優位に立つことが出来る。逆にトラップに失敗してボールが離れてしまうと敵にボールを奪われる可能性が高くなる。ボールの勢いを完全に殺して足元にコントロールしてボールを自分の支配下に置いたり、トラップでボールを移動させて敵のいないスペースにコントロールしたりと状況に応じて使い分ける。地味な技術であるが、特に選手が密集している中盤から前線において味方からのパスを受けるために重要な技術である。 トラップ (サッカー) - Wikipedia

サッカーがうまい人は、トラップからの次のプレーへの移行がスムーズで、結果的に動きが速くなる。

  • 自分のところにきたボールを完全に静止させる
  • 次のプレーを考える、次のプレーを決める
  • ボールを動かす

とワンステップずつ実行していたらもたもたして見えちゃう。次のプレーを考えながらトラップしていい感じの位置にボールを運んで、そのまま次のプレーに流れるように移っていけるとかっこいい。

ちょっと検索すれば解説動画がいっぱい見つかる。

会話においても「トラップ技術」的な概念があるな〜と思って。ミーティングのような複数人が集まる場での会話を想定したとき「次のプレー」を意識するのはめちゃ大事だと思う。

当初の予算をオーバーするような見積もりが出てきて「思ったより、かかりますね」と言うまではいいとして。次のプレーとして

  • 「わかりました、予算オーバーだけどこのまま進めてください」なのか
  • 「どこにコストがかかるのか知りたいから、内訳を教えてください」なのか
  • 「なんとか予算内におさめたいから、どこを削るか相談しましょう」なのか

どれでいくつもりなのか示していかないと、場がふわふわする。

ただただ感じていることを言葉にするだけで、そこからどう展開させていきたいのかの「つもり」がないと、会話の流れが止まっちゃうことがあるよね。そういうときに「トラップをミスったね」と思うのだった。