アウト・ペインティング思考

アウト・ペインティングってのがある。画像生成 AI が、元画像の周辺部分をそれっぽく描いてくれるやつ。

[https://user-images.githubusercontent.com/1665437/197244111-51884b3b-dffe-4dcf-a82a-fa5117c79934.mp4

ぼくの好きなアウト・ペインティングの事例は金八先生のやつです。

金八先生 Gyazo画像 Gyazo画像

こんなふうに「外側を考えてみる」って思考パターンが人生の役に立つこともあるよな、と思ったので、これを「アウト・ペインティング思考」と呼んで紹介してみたい。

自分が小集団の中にいて A という属性を持っていたとする。自分のまわりはみんな B で、そこでは自分はマイノリティって状況を仮定する。このとき B の人々がマジョリティであることを理由に「おまえはおかしい」とか「そんなことを言っているのはあなただけだ」と言ってきたりする。

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ためしに、集団の外側を想像してみる。

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極端な状況として「実はその集団の外では A が圧倒的多数」ってこともあるかもしれない。そうだとしたらマジョリティだと思っていた B の方がマイノリティになる。

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もちろん、逆の極端を考えれば「どこまで世界を広げても B が多数」という状況もあるだろう。現実はいつだって「極端と極端の間のどこか」に位置している。

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いずれにせよ、外側を見ずに判断するのは時期尚早ってことだ。まずは、自分の視界の外にも世界が広がっているってことに気が付こう。次に、その世界がどんな模様をしているか想像してみよう。そしたら、その想像が実際にはどうなっているのか調べてみよう。最初に見えていた景色とは、ずいぶん違って見えるかもしれない。