おじさん、という概念

単なる「中年男性」という意味に留まらず、さまざまなニュアンスを込めた使われ方をしている「おじさん」という概念についてメモしておく。

他人である年配の男性を親しんでいう語。また,中年の男性が,子供に対して自分自身をさしていう語。 ↔おばさん。 「よその―」「―も仲間に入れて」 〔若々しさが感じられないという意で,皮肉や自嘲の気持ちを込めても用いる。「―じみた洋服」〕

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辞書的に言えば対義語が「おばさん」になるとは思うけれど、ニュアンスまで含めると完全に対になる概念でもないよな、と感じる。おじさんに特有のニュアンス、おばさんに特有のニュアンスもあると思う。たとえばぼくは、同年代の友人男性に「おじさんじゃん」と言うのと友人女性に「おばさんじゃん」と言うのとでは気軽さがぜんぜんちがうな、と感じている。

  • ポジティブなニュアンスを含むときもあるし、ネガティブなパターンもある
  • 自虐的に使われる「おじさん」
  • 中年男性に限定する必然性のない「おじさん」
    • 「妖精」「妖怪」くらいのニュアンス
  • 「おじさん性」
    • 権威の象徴としておじさんが持ち出されたり
  • ながらく年長男性が優遇されてきた領域において、反動として「おじさんは攻撃していい」という雰囲気が出てきているように感じる

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