熊野古道のアルファベット表記の統一の事例

From 観光客を35倍にした熊野古道の完璧なコンテンツマーケティング

熊野古道表記の揺れ

特に対策が必要だったのは、英訳の統一だった。同じものをさすのに英語がバラバラなものが多かった。 例えば、当初「熊野本宮大社」の英訳が19通りもあり、外国人にしてみれば19もの本宮大社があるのかと困惑してしまう。 今後のプロモーションを考えても、表記やデザインに統一性がある方が強いメッセージ性を伝えることができると考え、一つ一つ統一していった。

Gyazo画像

この事例がとても好き。人間社会を観察していてわかったのは、言葉と概念の輪郭ってのはとてもやわらかくて曖昧で、ひとりひとりが自然に過ごしていたら表記のバリエーションはどんどん増えていってしまうということ。これは自然現象だと思って受け止めている。

「細かいことを言いなさんな」「伝わればいいじゃん」で放置すると上記画像の左のような状態に陥り、細かいことではなくなり、伝えることもむつかしくなってしまう。

ScrapboxWiki なので、プロジェクトの中で「ここではこの表記を採用する」を徹底しやすいと感じる。同じ概念を指し示したいときは同じリンクを使えばいい。それが好きで使い続けている。