「事業がわかるエンジニアがいない」 by timakin

From 「事業がわかるエンジニアがいない」 - timakin.com | Seiji Takahashi by timakin

単純に仕事の用事なのですが、俗に言う経営層と言える立場の方々にヒアリングする機会が増えたことで、とあるセリフを頻繁に耳にするようになりました。

経験則と照らし合わせると、おそらく事業を進めるに当たって4種類のコミット方法があります。 1.技術特化で成果を出す 2.チーム内の改善、UX改善の提案・実装にコミットする 3.他部署を巻きこみプロジェクトを推進できる 4.経営ビジョンを加味した技術選定、組織編成、戦略決定ができる

じゃあ、経営層が「事業をわかってくれる」と見做すのはどこかといえば、ほぼ間違いなく4です。

まあ、そういうセリフがあるのはわかる。いる・いない抜きに「事業の話をできるエンジニア」というラベルが用いられることがあるのは実体験として知っている。

フロントエンドエンジニアから、デザイナーさんに意識してほしい10のことにも書いたようなことで「点の話をしているようだけど、これ線や面で見たらどうなる?」って気持ちが拭えない。なんでそんなに一方的なのだろう。ネットワーク思考システム思考で考えると、点と点の間の関係性に注意が向く。

「わたしは、もっとエンジニアと事業の話をしたい」とか「わたしの身近には、事業の話をできるエンジニアがいない」とかであればすんなり読めるんだろうなあ。「世の中には、いない」だと発展性がないよねぇ。次のアクションにつながるような会話をしていきたいものだ。

採用の文脈で「うちに応募してくる人がいない」ってセリフが出てきたら、募集要項を見直しましょう、とか、そもそも何人くらいにリーチできているんでしょうね、とか、そういうお話にしかならないと思う。同じように捉えると、どうやったらエンジニアとそういうお話でワイワイできるようになるかな〜と考えて、丁寧に手を打っていくしかなさそう。

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