葛飾区 区民と区長との意見交換会 2019

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会のメモ

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  • 会場
    • 東立石地区センターの 3 階の一室
    • 自転車を走らせて行ってきた june29.icon
  • 「区長たち」と「区民たち」が正面から向き合う席配置
    • 下にある写真は 2018 年の開催報告から、今回もこのような配置
    • 「真っ向勝負!」的な雰囲気があった
    • 「ぼくだったらどういうデザインにするかな?」と考えた june29.icon
    • もうちょっと「問題 vs 私たち」を明示するような配置がいいかも?と思った june29.icon

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  • 手話とサブスクリーン

    • 手話担当の人がふたりいて、交代で内容をリアルタイムに手話に翻訳していく
    • 上の写真の右上にちらっと映っているスクリーン、今回もあった
    • リアルタイム文字起こし担当みたいな人がいて、どんどん書き起こしていく
  • 区長のあいさつ

    • マイクだけ持って、10 分弱くらい話してくれたかな
    • なんとなく「原稿・カンペを見ながらしゃべるのかな?」と想像していたけれど、そういうのはナシ
    • 堂々とはきはきとしゃべる、聞きやすい
    • この時点で「頼もしい区長」というイメージが確立される june29.icon
  • 台風 19 号への言及

    • 自助・共助・公助、ぜんぶ大事
    • 葛飾区では約 20,000 人が避難した
    • ペットを連れている人、避難所で受け入れできなかったりした、改善したい
    • 特に川まわり、ハード面の整備は進めてきた
      • ソフト面 (人と人とのつながりとか、ひとりひとりの防災意識とか) も合わせてやっていこう、という話と感じた june29.icon
  • 一気に興味がわいてプロフィール等を確認した

  • なんかの調査?から、区民の問題意識は「防災」「高齢化」「交通」に集中しているらしい

  • 危機管理・防災担当部長から「台風 19 号に関する区の対応について」の話

    • 「何日の何時にこうして〜」というタイムラインの説明
    • 117 の避難所をオープンして、19,823 人が避難した
    • それぞれの河川がどれくらいの状況だったか
    • 今後の取り組み
      • ペット同行避難に対するルールづくり
      • 避難所指定職員の追加配置
      • 安全・安心情報メールを用いた自治町会役員への連絡
      • 水害時を想定した避難所運営会議や訓練の開催
      • 区民、避難所への情報提供の環境整備
    • 「みなさんといっしょに進めていきたいです」を繰り返し強調していたのが印象に残っている june29.icon
  • 協働事業紹介 DVD の上映 (約 15 分間)

    • 区長サイドのみなさんのうしろ (区民サイドからすると正面) にスクリーンがあり、そこに映して上映
    • 区長サイドのみなさんが起立して移動することで上映フォーメーションに移行した
  • 映像の内容

  • 協働事業紹介の 2017 年のやつが YouTube にあった、これの 2019 年版を見せてもらったってことだね

  • ここから意見交換タイム

    • 最初にグランドルールが説明されて共有されていて、よい進行だと感じた june29.icon
    • 区民がなにか言って、区長がそれに言葉を返す
    • 挙手して、当ててもらえたら、居住地域と名前を言って、それからしゃべる
      • 例「亀有の両津です。今日は◯◯について意見させてください」
    • ひとり当たりの持ち時間は 2 分間
    • すべての発言が録音される
  • 意見交換タイム、ざっくりまとめ

    • 一度だけ「教育長にお答えいただきたい」と名指しがあって応じるシーンがあったが、他はすべて区長が回答していた
    • 区長も教育長も Yes, And 的な受け答えを徹底していて、上手だな〜と感じた june29.icon
      • 必ず最初に「声を受け止める」プロセスを踏む、最後は「ご意見ありがとうございました」で締める
    • 区長の頭の中には葛飾区に関する最新データが記憶されていて、ファクトを示しながら回答していく
      • 例「葛飾区には◯◯万人の人がいて、そのうち外国籍の方は約◯◯万人です」
    • トピックは「防災」に関するものが 7 割くらいだったように思う、ちょっとバランスは悪かった june29.icon
      • 台風 19 号があったからだよね
      • 2018 年分の会議録を見るとそこまで防災の話が多くないので、やっぱり今年のトレンド
      • 会にバランスを調整する機能はないので、区民がみんなその話をしたがったらどうしてもそうなっちゃう
    • 持ち時間の 2 分間をフルに使って 5 個も 6 個もトピックを詰め込むケースがあり、大変だった
      • 区長はメモを取りながら聞いて、すべてに漏れなく回答しようとしていた
      • 「5 個の質問」→「5 個の回答」ってなると聞く方も大変だから「1 個の質問」→「1 個の回答」をラリーした方がよさそう june29.icon
    • 発言する区民、誰もが人前で話すことに習熟しているわけじゃないだろうに、各人が一生懸命にしゃべっていて、自分が住む環境をよくするための熱意があるのだな〜と感心した
    • 「葛飾区は◯◯するべき」な論調より「私は◯◯で困っていて、助けてほしい」「もっと◯◯だとありがたい」な論調の方が聞きやすいな〜と感じた
      • どうするべきか・どうあるべきかは「なにを目指すか」によって変わるし、そこで引っかかりを感じると議論が前に進みにくい
    • 「こち亀、キャプ翼、リカちゃん、モンチッチ以外のコンテンツを充実させてほしい!」という声があり、ぼくは「けっこうキャラクターが充実しているんだな〜」と思った june29.icon
  • 会が終わって駐輪場に行ったら防災担当さんと教育長さんがいて、自転車に乗って帰っていった


ぼくから見た、この会の意義

  • 「議論の場」としてデザインされているわけではない、と感じた
    • 議論をするにしては、口頭で 2 分間で伝える区民の声はまとまっていなさすぎる
    • 文章にして提出する形式にしたら、もうちょっと論旨がはっきりすると思う
    • 区に関する議論をしたかったら、トピックのバランスも調整するはず
  • 「区民が意見を言って、区長がそれに言葉を返した」を見せるパフォーマンスの場としてよく機能している
    • 挙手して意見を言った区民の満足度は高いんじゃないかなあ
    • 議論が前進したかどうかよりも、発言した区民が満たされたかどうか、に重きが置かれている印象
  • 「議論」より「交流」に寄った場なのかな
  • 「区は、区長は、逃げない!」という姿勢を示すのが目的なら、向かい合って座る座席配置は効果的だと思う
  • ひとりの参加者として「これ厳しい話題だな、区長はどう返す?」を観るライブエンターテイメントとして楽しめた

葛飾区在住 36 歳男性からのお手紙

区の職員の目にも触れるであろう想定で書きます!

  • 区長のふるまいがかっこよくて、ひとりの区民として誇らしい気持ちになった
    • 勤務先の CEO や CTO や役員たちが「めっちゃいい」ってことをやっているのを見たときの気持ちとよく似ている
  • 「高齢者」「子ども」が話題の中心にあるように感じた
    • 特に有事の際には弱者になってしまう層だから、それでいいと思う
    • 「もっと 30 代男性のこともかまってちょ」という気持ちではない
    • ただ「じゃあ、ぼくはどう関わっていくのがいいんだろう?」は見つけられずにいるので、なんかあるとうれしい
    • いっぱい稼いで葛飾区でお金を使う、とか、住民税を払う、とか、そういうのはやっていく
  • 区から見て「健康で、支援は不要で、なんならちょっと余裕ある 30 代男性」に「こうしてもらえるとうれしい」というのがあれば、ぜひ教えてほしい
  • お互いに、よい関わり方ができるといいな〜と思う