プログラミングを通じて人間を知っていく

#2018-09-25 #エッセイ

今朝、現在時刻を確認しようと思って iPhone X の画面にポンと触れた。iPhone X はぼくの期待通りに現在時刻を表示してくれたのだけれど、その刹那、ぼくはまた別のことに思考を巡らせていて、画面は見たものの時刻をしっかりと認知できないまま再び黒くなる iPhone X の画面を見守ることになった。

このときぼくは「画像としては認識したけれど、そこから文字列を抽出しなかったし、さらにその文字列をパースして時刻として認識もしなかった」と認知した。ただぼんやりと視界に捉えただけ、ということなのだけれど、ソフトウェアエンジニア的に解釈するとそうなったのだ。

この自己認知を通じてぼくは、自分にはプログラミングの素養があるから、自身が iPhone X の画面を見て現在時刻を知るまでの一連のプロセスを分解して自分なりに理解しようとしているよな、と思った。

人間ってナンだ?超AI入門 - Wikipedia

上記の NHK の番組を見ていたときにも、人間ではないけれどまるで人間のようなふるまいを持つ対象を通じてようやく「人間とは、なんなのか」という問いと向き合っていけるのだな、と感じた。もしこの世に人間しか存在しなかったら「人間とは、なんなのか」という問いすら持つことができないのだ。