業務上のやりとりは可能な限り Public Channel でやりたい

#2018-07-04 #エッセイ #WIP


アルコールを摂りながらガッと書いたけど、チャットに限ったお話にしない方がよさそう。書き直そう。へへへ…。

はじめに

  • 組織全体でチャットシステムを活用しているケースの話
  • Slack のような「Public Channel」「Private Channel」「Direct Message」といった区分があるチャットシステムの話

上記のような前提の上で、業務上のやりとりは可能な限り Public Channel でやった方がよいと考えています。その理由を書いていきます。

ピアレビュー等の相互作用によって質の高い仕事をしたい

ぼくたちの成果物は、ピアレビューを通して質を高めることができます。組織でお仕事をしている場合、組織の仲間たちにレビューしてもらえるメリットを採らない手はないと思います。

組織内の様々な人からレビューをしてもらおうと思ったら、必然的に「自分の仕事を見えるようにしておく」ことになります。特定少数宛ての DM でお仕事を進めるばかりでは、成果の質を高めるチャンスと自身が成長するチャンスの両方をドブに捨てていると言っても過言ではありません。

あなたのお仕事の公開範囲を、可能な限り広くしましょう。よりよいお仕事をするための余地を意識的につくりましょう。それはまた、まっとうな評価を勝ち取ることにもつながります。

ぼくの仕事仲間たちが、いつも最高のお仕事をして最高の評価を得られますように。

組織の強みを活かし、効率的に業務を進めたい

チーム A ですでに解決した問題は、解法を横展開してチーム B や チーム C にも適用していくのが一定以上の規模の組織にとって得なやり方です。似たようなことを並行して各チームがこなすのは、決して効率的ではありませんよね。無駄が多くなります。

Private Channel や Direct Message での発言は、基本的にパーマリンクを活用できません。無駄なく効率的に業務を進めるためにも、Public Channel でやりとりを重ねていくことが重要です。なにかしらの質問や相談を受けたときに、Public Channel 上の発言のパーマリンクを渡して「ここにぜんぶ書いてあるよ」と伝えられたら、とっても楽で効率がよいのです。

ぼくの仕事仲間たちが、無駄な作業に埋没することなくその能力を発揮できますように。

閉鎖空間はモラルハザードの温床になり得る

ぼくが属する組織においてハラスメントが発生するだなんて、考えたくもないことです。しかし「うちの組織にハラスメントなんてありません!」と頑な態度をとることがハラスメントへ続く道の入り口なのだとしたら、ぼくらは「ハラスメントは、決して他人事ではない」との認識のもとに、ハラスメントが起きないような環境づくりに尽力すべきです。

2018 年の日本に生きる我々は「閉鎖的な空間は各種のハラスメントの温床になりうる」と認識するのがよかろうと思います。永きに渡って運用されてきた閉鎖的な組織やコミュニティが、世間の感覚と大きくズレた慣行によって問題を起こし、激しく非難される様子を私たちは繰り返し目撃してきました。ぼくたちがそうなってはいけません。

人間は、間違える生き物です。その前提を、まずは受け入れたい。そうして、間違いを犯したときになるべく速やかに気付ける環境と、きちんと謝罪できる環境を維持し、運用していきたいです。

常に Public Channel で発言していれば、ぼくやあなたが間違ったときに周囲に指摘してもらえる希望があります。これがたとえば、ぼくが自分より下の立場の者に対して DM で間違った認識を押し付けたとしたら… 考えるだけでゾッとしてしまいますね… 勘違いを肥大化させた怪物になってしまうかもしれません。絶対にそうはなりたくありません。間違いにしっかりと気付ける状況を死守し、安心とともに生きていきましょう。

ぼくの仕事仲間たちが、被害者にも加害者にもなりませんように。

例外 : Public Channel で扱うのがむつかしいもの

  • 認証情報や個人情報などの、業務上の必要最小限のメンバー間でのみ共有すべき情報
  • 各メンバーの給与などの内緒の情報
  • 「◯◯さん、ここのところ元気なさそうだけど大丈夫かな?」のような特定個人に関するアレコレ
  • 未修正のソフトウェア脆弱性の情報

こういうのは Public にすべきではないので、例外的に Private Channel や DM でやることになるでしょう。ただ、あくまでこれらは例外です。Public にすべきでない理由がなければ、とにかく Public なものにしておきたいものです。

おわりに

ぼく個人が「組織の Slack では、可能な限り Public Channel でやりとりしたい」と思っているので、その理由を言葉にしました。